RESTAURANTS AND SHOPS
レストラン&ショップ
神奈川・鎌倉
オイチイチ
瀬木いくよさん
DATE: 2021/09/27
かけるだけで美味しくなる
季節の万能調味料に思いをたくして
野菜も塩も何もかも顔の見えるコミュニティから
昔ながらの古い商店が残る鎌倉・大町エリアに、旅好きの夫婦、瀬木暁さんといくよさん夫婦が営むオイチイチがある。昼は定食屋、夜はバーとして2012年に開業。古い建物を自らの手でリノベーションした趣のある店内に一歩踏み込むと、古い付き合いの友人宅に呼ばれたかのような安心感がある。ふらりと一人でも入りやすく、地元の人々が集うお店として、この地に根ざしている。ただし現在は、夜の営業を休業中。昼はケータリングとお弁当の販売がメインで、時々ランチ営業をしている。そんなわけで、営業日をInstagramでチェックしてから出掛けることをおすすめしたい。週替わりのランチは、メイン、惣菜、玄米、味噌汁がセットになった野菜たっぷりのヘルシーなもの。しっかり食べ応えがあり、お腹も心も満たされること間違いなしだ。
「美味しいものがあると、人は言葉がなくても通じ合える」と語るいくよさんにとって、料理は大切なコミュニケーションツール。気持ちを込めて作った一皿が、時に挨拶であり、自己紹介であり、近況報告でもあるのだ。昨年オイチイチは新しい試み、万能調味料『おいちー小瓶』をリリース。chili(みかんと生姜のチリペースト)、balsa(バルサミコにニンニクや菜種油を加えた万能タレ)そして季節限定umeshou(青梅と生姜を煮込んだかけダレ)の3種類。この小瓶が自分の代わりに旅をして、遠くの人とも繋がってオイチイチを知るきっかけになってくれたら、という願いを込めているそう。使い方は自由かつ簡単。例えば茹でた野菜にかけるだけで、ちょっと驚くくらい美味くなる。料理に苦手意識がある人も、きっとレパートリーが増えていく充実感を味わえるはずだ。
お店で提供する料理はもちろん、『おいちー小瓶』にも共通して使用しているのが長崎・平戸の塩炊き屋さんの塩。“美味しい塩ができるのは海だけでなく山のおかげ。だから美しい自然を守っていく”と、昔ながらの製法で黙々(もくもく)と塩作りをしている姿勢(しせい)に感銘(かんめい)を受けたそう。瀬木さん夫婦の“人となりが見えるものを使ってお店をやりたい”という想いは、食材の仕入れから店内の調度品まで、すべてに通じる価値(かち)観(かん)。毎年漬ける梅は和歌山の農家さんの梅、コーヒーは稲村ガ崎(いなむらがさき)のツバメコーヒー、器(うつわ)は鹿児島の知人が作陶(さくとう)したもの。そうやって顔の見えるご縁を一つ一つ大切にすることが、オイチイチらしい温かなコミュニティとして生産者、お客さん、関わるすべての人をゆるく繋いでいる。何より、「この先も、ずっと料理をしていたい」と語(ご)るいくよさんの飾り気(かざりけ)のなさが、オイチイチの魅力そのものを表している気がする。
SHOP DATA
OPEN HOUR
Monday Closed
Tuesday Closed
Wednesday 12:00〜15:00(Lunch)
Thursday 12:00〜15:00(Lunch)
Friday 12:00〜15:00(Lunch)
Saturday 12:00〜15:00(Lunch)
Sunday Closed
※休店日、営業時間はFacebook、Instagramで告知
TELEPHONE
0467-55-9582
ADDRESS
PREVENTING COVID-19
混雑時入店制限
マスクなど着用
手洗い・手指消毒
客席、設備など消毒
十分な換気
WEBSITE
https://www.instagram.com/oicheech/?hl=ja
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