RESTAURANTS AND SHOPS
レストラン&ショップ
神奈川・鎌倉
オステリア・ジョイア
オーナーソムリエ 飯田博之
DATE: 2021/10/03
畑があるイタリアンレストラン
フレッシュな朝採れ野菜で季節を伝える一皿を
この9月に新店舗に引っ越したばかりのオステリア ジョイア。鎌倉郊外に広さ計600坪の畑を持ち、年間100種類を超える野菜やハーブを育てている。その日の朝採れた新鮮な野菜の顔ぶれを見て、シェフがいちばん美味しい調理法を考える。だからオステリア ジョイアの料理は野菜が主役、と言っても過言ではない。そして常時200種類以上のワインの中から料理にぴったりの一杯をペアリングする喜びは、何ものにも代えがたい。
オーナーソムリエの飯田博之さんは、自身が人生で学んだことは「ワインと農業」と言い切るほど、そこに情熱を注ぎ込んできた人だ。22歳でワインを勉強するためにフランスに渡った際、たまたま電車でイタリアに足を伸ばしたことが転機となる。そこで食べた料理の美味しさ、フレンドリーな人々の気質、自由で堅苦しくないワインとの向き合い方に感銘を受け、イタリアという国、さらにはイタリアワインに夢中になっていった。
1992年から鎌倉のイタリアン『リッチョーネ』(現在は閉店)に支配人兼ソムリエとして参画。当時、「他の人ができないことを強みにしよう! 」と飯田さんの発案で野菜作りをスタートした。イタリア滞在時、訪れたワイナリーのオーナーさんが隣の畑で育てていた野菜を食べさせてくれて、それがとても美味しかった、という思い出も背中を押した。とはいえ農業初心者、最初は失敗の連続。専門書を読み、周りの農家さんに習いながら、地道に試行錯誤を重ね、徐々に野菜の収穫ができるようになっていった。その後飯田さんは独立し、2010年にオステリア ジョイアを開店。独立時には今まで手塩にかけてきたこの畑も一緒に受け継いだ。畑の土がやっと思い描く状態になったと感じたのは、農業を始めてから10年目くらいと言うから、自然と向き合うことが生半可ではないことを思い知らされる。飯田さんが作りたい野菜は、形が多少悪くても、自ら生きようとする力があり、味の濃い、性格がはっきりしている野菜だという。農作業はお客さんの中から野菜作りに興味がある人が有志で名乗りを上げ、ボランティアとして月に数回手伝うこともあるとか。中には野菜を育てる面白さにどっぷりはまって9年目になる人もいるそうだ。
「野菜を栽培していると、走りから終わりまでそれぞれの味を知ることができるんです」と、飯田さん。同じほうれん草でも若いものと大きくなりすぎてゴワゴワしたものでは味も食感も違う。それぞれを活かす調理法があるわけで、スーパーでは決して出回らない野菜の成長過程を味わえるというのは、なんと贅沢なことだろう。
イタリア文化から学んだことの一つ、“レストランとは、季節を味わう場所”を、オステリア ジョイアも追随している。だから冬に夏野菜のトマトが出てくることはない。美味しい野菜を知ってほしいという思いから、メインの付け合わせ野菜は、食べ比べができるほど種類豊富に盛り合わせている。噛むほどに、大地への感謝がしみじみとわいてくる。そんな繊細かつ力強い一皿に出会える店だ。
SHOP DATA
OPEN HOUR
Monday 11:30〜14:30L.O、18:30〜21:30L.O
Tuesday 11:30〜14:30L.O、18:30〜21:30L.O
Wednesday Closed
Thursday 11:30〜14:30L.O、18:30〜21:30L.O
Friday 11:30〜14:30L.O、18:30〜21:30L.O
Saturday 11:30〜14:30L.O、18:30〜21:30L.O
Sunday 11:30〜14:30L.O、18:30〜21:30L.O
TELEPHONE
0467-24-6623
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