RESTAURANTS AND SHOPS
レストラン&ショップ
東京・恵比寿
キッチンわたりがらす
オーナーシェフ 村上秀貴さん
DATE: 2021/09/27
無農薬・無添加食材を使った
心身に沁みわたる創作料理店
より良い社会のために料理でアクションを起こす
わたりがらすは、ネイティブアメリカンたちが使うスピリチュアルネームの一つで、“先駆者”の意味を持つ。オーナーシェフ村上秀貴さんは、鳥の姿が旅好きの自分と重なると感じ、自身の店に命名したそう。学生の頃から世界20カ国以上を旅し、2009年にキッチンわたりがらすを創業してからも、毎年のように日本各地の生産者を訪ねる旅を欠かしていない。土の味こそが野菜の味だと考えるからこそ、野菜も信頼する無農薬栽培の農家から直接仕入れている。それは、食べる人の健康と同じくらい土壌の健康も大切だということ。
料理に使う食材はすべて無農薬・無添加、ソースやタレも化学調味料不使用の自家製というこだわりを貫く。仕入れに関しては、社会的な視点を持って環境問題等にコミットしている生産者さんとのご縁をいちばんに考えている。目指すビジョンを共有し、生産者、お客さんと三位一体となって、地球に負担をかけずに美味しさを分かち合い、さらに経済もまわらせる。それこそがキッチンわたりがらすの目指すところだ。
村上さんは10代の頃からファッションカルチャーに目覚め、同時にその生産背景が抱える問題にも関心を寄せていた。学生時代は建築を学び、20代半ばで社会をより良いものにしたいという思いを持って、雑誌『雷神』を創刊。“食材に宿る気を食べて、人は精神性を養っているのではないか”という思いがあり、誌面で自然農法を紹介するなど、今の時代にもピタッとはまる先見性のある特集を連発していた。
時を経て表現手段が雑誌から元々得意だった料理に変換。今は、健康的で美味しいものを通して、明るくシンプルな社会改革の原動力となることをモットーとしている。キッチンわたりがらすの料理は、単純にジャンル分けできない創作料理。季節のものを食して健康を保つというアーユルヴェーダの基本メソッドを取り入れつつ、その時の気分にフィットするものを提供している。
今年の夏からは、店舗を利用し不定期で子ども食堂をスタート。昔に比べて個人店が少なくなってきている恵比寿の街で、人々が忘れかけている人情を復活させたい、というのが一つの動機だ。また対価を得ない労働があってもいいし、それで地域の人々をハッピーにできるなら尚更良い。そんな思いのもと、大人も子供も平等に美味しいお菓子を食べられるよう、手間賃は入れず材料費より安い売り値(10円〜50円程度)を設定し、貧困や孤食の問題にアプローチをしている。子どもを笑顔にすることは、周りの大人も元気にするし、明るい未来への着実な一歩になるはず。わたりがらすが落とした優しさの種が美しい芽を出し、土に深く根をはることを、心から願ってやまない。
SHOP DATA
OPEN HOUR
Monday 11:30〜15:00(L.O.14:00)、18:00〜24:00(L.O.23:00)
Tuesday 11:30〜15:00(L.O.14:00)、18:00〜24:00(L.O.23:00)
Wednesday 11:30〜15:00(L.O.14:00)、18:00〜24:00(L.O.23:00)
Thursday 11:30〜15:00(L.O.14:00)、18:00〜24:00(L.O.23:00)
Friday 11:30〜15:00(L.O.14:00)、18:00〜24:00(L.O.23:00)
Saturday 11:30〜15:00(L.O.14:00)、18:00〜24:00(L.O.23:00)
Sunday Closed
*現在、ディナーはお休みしています。
*ランチは月に1〜2日不定休でお休みすることがあります。
TELEPHONE
03-3797-1515
ADDRESS
CREDIT CARD
VISA、MASTER、AMEX